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空と緑と景観を守ろう

 

私たちの主張

湘南なぎさプロム ナードの環境を守る会」の目的は、湘南なぎさプロムナードの環境を守ること です。

一人の生活者として、調和の取れた景観の下に住みたい、緑豊かな潤 いある環境の中に住みたい、湘南らしい穏やかな暮らしを続けたい、という希 望を持っています。今ここにあるこのような環境は、近隣住民だけでなく、こ の地を訪れる平塚市内外のすべての人にとって、現在を生きる人だけでなく、 未来にはぐくまれるすべての命にとって、重要であり、かけがえのない価値を 持っている、そう考えるのです。

この広い空を守りた い。
「良好な景観は、美しく風格のある国土の形成と潤いのある豊かな生 活環境の創造に不可欠なもの」であり、「国民共通の資産」です(景観法第二 条)。湘南なぎさプロムナードには「国民共通の資産」というに値する優れた 景観が残されています。県でも市でも保全育成して行くとした「現在及び将来 の国民がその恵沢を享受」すべき資産です。
景観は建物高さだけで判断できないものとはいえ、5階建て以下の住 宅地において、道路からわずか4メートルに16階建て50メートルを建てること は、長年に及ぶ市民の努力で維持された、豊富な緑の間から家々の屋根が見え 隠れする豊かな景観を破壊してしまいます。

松の緑を守りたい。
「都市における緑地は住民の健康で文化的な生活に欠くことのできな いもの」です(都市緑地法)。たとえば子育てや教育の環境を考えたと き、緑地、樹木の豊かさの重要性を認めないわけにはいきません。水産業にお ける魚つき林の例にもあるように、循環型社会へといわれる今日、さまざまな 生命の係わり合いは考えられて来た以上に複雑かつ精緻なものであると理解さ れつつあります。人間の生活にとって価値があることはもちろん、10年 20年と生きてきた樹木そのものの生命としての価値にも思いをはせ、 この地の植栽を守って行きたいのです。

穏やかな暮らしを守り たい。
高山樗牛の「我が袖の記」から袖ヶ浜の地名が生まれたといいます。 明治以来百年の歴史を持つ湘南の地に流れる伸びやかな空気、その中で続いて きた穏やかな暮らし、私たちはそれを大切に思っています。住民にとって、ま ちは切り売りして利益を得るための単なる商品ではありません。ビル風や日影 の問題は私たちの平穏な暮らしと健康に暗い影を落とします。グローバルの時 代だからこそローカルな価値を大切にしたいのです。

これが私たちの主張です。

私たちの主張は企業活動と対立 しません。
自分の土地に何を作るか、自由に決められる。例外として法の制限が ある。現行の法令に違反してさえいなければ何をしてもよい。事業者の説明会 における担当者レベルの発言の基にこうした考えを感じることもあります。こ れが企業の真意でしょうか。
資本主義社会においては経済活動の自由が尊重されます。競争原理の下で利益を獲得することが企業の使命です。この考えが極端に偏重された結果、20世紀の歴史の中で、多くの軋轢や不幸が生み出され、もっと豊かであるべき生活環境に貧困をもたらしているのではないでしょうか。 21世紀、環境と共生の時代といわれます。企業経営においては、社会 的責任(CSR)と法令順守の精神(コンプライアンス)が重視されていま す。
2004年12月景観法が施行されました。2005年2月京都議定書が発効しました。このような情勢の中で真に企業価値を高める経営とは何か、住民の意向を無視し、平塚市の指導を拒否してまで、景観の調和を破壊する16階建てや、緑をなぎ倒す敷地いっぱいの建物を作ることではないはずです。長期的視野に立った正しい経営判断を期待します。

私たちの主張はまちづくりに向けて発展します。

今ここにある問題は、日本中に無数に発生しています。国立市や鎌倉 市の例を言うまでもなく、あっちにもこっちにも住民と開発企業との対立があ ります。なぜ、ひとつの開発事業が計画されるたびに、市民、企業の双方でこ れほどまでに膨大なエネルギーが消費されるのでしょう。何か構造的な問題が あるに違いありません。この国のこのまちの姿を決めるのは誰か。この活動を 通してあるべき形を探って行きたいと思います。
先ずは平塚市のこの地域において袖ヶ浜の計画への活動にとどまら ず、広くまちづくりについて意見を表明し活動していきます。

「湘南なぎさプロムナードの環境を守る会」は、 このような環境の価値を認め享受するだけでなく、それを守り、育てていこう という意思を持った一人ひとりの市民の気持ちの中に存在しています。
皆様のご理解とご支援、ご参加をお願いします。